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医療コラム
2026.07.18

息切れの原因とは?|心臓・肺・貧血との関係や受診の目安を専門医が解説

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「階段を上るだけで息が切れる」「以前より歩くのがつらくなった」「年齢のせいだと思っていた」──このような息切れを感じていませんか。

息切れは体力の低下や運動不足でも起こりますが、心不全や弁膜症などの心臓の病気、肺の病気、貧血などが隠れていることもあります。特に以前は問題なくできていた動作で息切れを感じるようになった場合は、特に注意が必要です。

目次

息切れとは?

息切れとは、呼吸が苦しい、息を吸いにくい、または十分に息ができないと感じる状態です。

次のような症状がみられます。

症状の現れ方は人それぞれですが、「以前より息切れしやすくなった」という変化は重要なサインです。

息切れの主な原因

心臓の病気

息切れで最も注意したい原因の一つが心臓の病気です。

心臓は全身へ酸素を含んだ血液を送り出しています。しかし心臓の働きが低下すると、運動時に必要な酸素を十分に届けられず、息切れが起こります。
代表的な病気には次のようなものがあります。

特に心不全では、「階段や坂道で息切れが強くなる」「横になると息苦しい」「足のむくみを伴う」といった症状がみられることがあります。

心不全は、高血圧や心筋梗塞、弁膜症などさまざまな心臓病の結果として起こる状態で、早期に発見・治療することで症状の改善や進行予防が期待できます。

肺の病気

肺の病気でも息切れはよくみられます。
代表的な原因は、

などです。
長引く咳や痰、発熱を伴う場合や、喫煙歴のある方では肺の病気が原因となっていることもあるため、詳しい検査が必要になることがあります。

その他の原因

心臓や肺に異常がなくても息切れが起こることがあります。

複数の原因が重なっていることも少なくありません。

注意が必要な息切れとは

次のような症状がある場合は、早めの受診をご検討ください。

また、次の症状がある場合は救急受診が必要です。

どのような検査を行う?

原因を調べるために、症状や既往歴を確認したうえで必要な検査を行います。

検査わかること
血液検査貧血、炎症、BNP・NT-proBNPなど心不全の評価
心電図不整脈、心筋虚血など
心エコー検査心臓の動き、心機能、弁膜症の有無
胸部レントゲン心拡大、肺炎、肺うっ血など
呼吸機能検査COPDや喘息など肺機能の評価

症状によっては、心臓CT検査といった、専門医療機関での精密検査をご案内することもあります。

当院で対応できる検査

さぎ山クリニックでは、息切れの原因を総合的に評価するために、

などを行っています。
運動時に症状が出る方では、必要に応じて運動負荷心電図を行い、安静時にはわかりにくい心臓の異常を評価することがあります。

検査結果を踏まえ、必要に応じて専門医療機関と連携し、適切な治療につなげます。

よくある質問

Q. 息切れだけでも受診したほうがよいですか?

はい、受診をおすすめします。
咳や胸の痛みがなくても、息切れだけが心不全や弁膜症、不整脈などの初期症状であることがあります。以前より息切れしやすくなった場合は、一度ご相談ください。

Q. 年齢のせいで息切れすることはありますか?

加齢や運動不足による筋力低下でも息切れは起こります。ただし、病気が隠れていることもあるため、以前より悪化している場合は一度ご相談ください。

Q. 心臓が悪いと必ず胸が痛くなりますか?

いいえ。心不全や弁膜症では、胸痛よりも息切れや疲れやすさが最初の症状となることがあります。

Q. 息切れは運動で改善しますか?

運動不足が原因の場合は改善が期待できますが、心臓や肺の病気がある場合は、原因を確認してから適切な運動を行うことが大切です。

まとめ

息切れは「年齢のせい」と思われがちですが、心臓や肺の病気、貧血などのサインであることもあります。

特に、以前より息切れしやすくなった場合や、日常生活に支障が出ている場合は、早めに原因を調べることが大切です。
適切な検査によって早期発見・早期治療につながる病気も少なくありません。

息切れが気になる方はさぎ山クリニックへ

岐阜市鷺山北町にあるさぎ山クリニックの内科・循環器内科・呼吸器内科にて、息切れの原因を調べるための診療・検査を行っています。

当院では、血液検査、心電図、ホルター心電図、運動負荷心電図、心エコー検査、胸部レントゲン検査、呼吸機能検査などに対応しています。

以前より階段や坂道で息切れしやすくなった方、動悸・胸の違和感・足のむくみを伴う方、健康診断で貧血や心電図異常を指摘された方は、お気軽にご相談ください。

【参考文献】
・日本循環器学会・日本心不全学会合同『2025年改訂版 心不全診療ガイドライン』
・日本呼吸器学会『COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2022〔第6版〕』
・日本呼吸器学会『成人肺炎診療ガイドライン2024』
・日本鉄バイオサイエンス学会『鉄欠乏性貧血の診療指針 第1版』