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骨粗鬆症

岐阜市鷺山北町のさぎ山クリニックでは、骨粗鬆症の検査・診断・治療・継続管理を行っています。

骨粗鬆症は、骨密度や骨質が低下し、骨折しやすくなる病気で、特に閉経後の女性に多くみられます。

日本では約1,300万人が骨粗鬆症であると推定されています。大腿骨近位部骨折(太ももの付け根の骨折)は寝たきりの原因にもなるため、早期発見と適切な治療、骨折予防が重要です。

当院の骨粗鬆症における特徴

内科的な視点を加えた総合的な骨粗鬆症の管理

骨粗鬆症は加齢だけでなく、糖尿病・慢性腎臓病・甲状腺疾患・副甲状腺疾患・ステロイド薬の使用など、全身状態と深く関係しています。

当院では、骨密度の評価に加え、血液検査による骨代謝マーカーや腎機能、カルシウム・リンなどを確認し、骨粗鬆症の原因や全身状態を総合的に評価しています。

また、患者さまの状態に応じて、骨形成マーカーであるPINPや骨吸収マーカーであるTRACP-5bを測定し、骨代謝の状態や治療効果を評価します。必要に応じて25(OH)ビタミンDも測定し、ビタミンD不足の有無を確認します。これらの検査は、治療方針の決定や治療開始後の効果判定にも役立ちます。

さらに、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病もあわせて継続的に管理できるため、複数の医療機関を受診する負担を軽減し、全身状態を踏まえた総合的な診療につなげています。

骨密度検査と骨折リスクを踏まえた治療選択

当院では骨密度検査を行い、骨の状態を評価したうえで治療の必要性を判断します。

骨密度が若年成人平均(YAM)の70%未満の場合、または70〜80%でも脆弱性骨折がある場合には、骨粗鬆症と診断され、薬物療法を検討します。

治療薬には、ビスホスホネート製剤、デノスマブ、テリパラチド、ロモソズマブ、SERM製剤(閉経後女性に用いられる薬)などがあり、骨密度や骨折リスク、年齢、併存疾患、腎機能、生活状況などを総合的に考慮して、患者さま一人ひとりに適した治療を選択します。

閉経後女性や骨折経験者への積極的スクリーニング

骨粗鬆症は自覚症状が少なく、骨折して初めて気づくことも多い病気です。

当院では以下の方に骨密度検査をおすすめしています。

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは、骨密度の低下と骨質の劣化により骨の強度が低下し、骨折しやすくなる病気です。骨密度の低下は加齢とともに進みますが、特に閉経後の女性では女性ホルモン(エストロゲン)の減少によって急速に骨密度が低下しやすくなります。

骨粗鬆症そのものには痛みなどの自覚症状がなく、いつの間にか背骨の圧迫骨折を起こして身長が縮んだり、腰や背中の痛みで気づいたりすることもあります。

大腿骨近位部骨折は歩行困難や寝たきりにつながる可能性があり、日本では年間約20万件以上発生しています。早期発見と適切な治療により、骨折リスクを大きく低減することができます。

骨密度検査の方法

骨密度検査は、骨密度(骨量)を測定し、骨折リスクを評価する検査です。

当院では骨密度検査を行い、若年成人平均(YAM)と比較した骨密度の値を確認します。

骨密度評価の目安
YAMの80%以上正常
YAMの70〜80%骨量減少(骨減少症)
YAMの70%未満骨粗鬆症

骨粗鬆症の診断では、骨密度だけでなく、脆弱性骨折(軽微な転倒などによる骨折)の有無も含めて総合的に評価します。

検査は短時間で行うことができ、体への負担もほとんどありません。

必要に応じて血液検査も行い、骨代謝マーカー(PINP・TRACP-5bなど)やカルシウム・リン、25(OH)ビタミンD、副甲状腺機能、腎機能なども含めて総合的に評価します。これらの検査は、骨粗鬆症の原因検索や治療方針の決定、治療効果の判定にも役立ちます。

治療の進め方

骨粗鬆症の治療では、薬物療法と生活習慣の改善を組み合わせます。主な治療薬には以下のものがあります。

薬の種類主な特徴
ビスホスホネート製剤骨吸収の抑制(内服薬・注射薬)
デノスマブ骨吸収の抑制(注射薬)
テリパラチド骨形成の促進(骨折リスクが高い方に使用)
ロモソズマブ骨形成促進・骨吸収抑制(注射薬)
活性型ビタミンD₃製剤カルシウム吸収促進・骨代謝改善
SERM製剤閉経後女性への使用

患者さまの骨折リスクや腎機能、通院状況などを踏まえて治療を選択します。

また、治療開始後は骨密度検査や骨代謝マーカーなどを定期的に確認しながら、治療効果を評価していきます。

骨折予防のための生活習慣

骨粗鬆症の予防と進行防止には、日常生活の見直しも大切です。

特にご高齢の方では、転倒による大腿骨近位部骨折をきっかけに歩行機能が低下し、要介護状態につながることがあります。そのため、日頃からの転倒予防と無理のない運動習慣が大切です。

よくある質問

骨粗鬆症の検査はどんな検査ですか?痛いですか?

骨密度検査は体への負担が少なく、痛みはありません。短時間で行うことができます。

閉経後ですが、骨密度検査を受けた方がよいですか?

閉経後は骨密度が急速に低下しやすくなるため、閉経後の女性・50歳以上の方には骨密度検査をおすすめしています。

骨粗鬆症の薬を長く飲むと顎の骨に影響があると聞きましたが?

ビスホスホネート製剤やデノスマブでは、まれに顎骨壊死などの副作用が報告されています。ただし、その頻度は非常に低く、多くの方は安全に治療を継続されています。

抜歯などの歯科治療を予定している場合は、事前に医師へご相談ください。
当院では歯科とも連携しながら、安全に治療を継続できるよう対応しています。また、日頃から口腔内を清潔に保ち、定期的に歯科を受診することも大切です。

骨粗鬆症と診断されましたが、運動してもいいですか?

適度な運動は、骨密度の維持や転倒予防に役立ちます。
ウォーキングや軽い筋力トレーニングなどを、無理のない範囲で継続することをおすすめしています。

食事だけで予防できますか?

カルシウムやビタミンDの摂取は骨の健康を保つために重要ですが、食事だけで骨粗鬆症を完全に予防できるわけではありません。

適度な運動や日光浴、禁煙、転倒予防なども大切です。骨密度の低下がみられる場合や骨折リスクが高い場合には、薬物療法を組み合わせることで骨折の予防につながります。