岐阜市鷺山北町のさぎ山クリニックでは、循環器専門医が弁膜症の診断・治療・継続管理を行っています。
弁膜症は初期には自覚症状がほとんどなく、健康診断で心雑音を指摘されたり、心エコー検査で偶然見つかったりすることが少なくありません。
当院では、心エコー検査を用いて弁膜症の種類や重症度を評価し、定期的に経過を観察しています。手術やカテーテル治療が必要と判断された場合には、専門医療機関と連携し、適切な治療につなげます。
当院の弁膜症における特徴
心エコー検査による正確な弁膜症の評価

弁膜症の診断や重症度の評価には、心エコー検査(心臓超音波検査)が最も重要です。
当院では循環器専門医が心エコー検査を行い、弁の動きや逆流・狭窄の程度、心臓の大きさ、心機能(左室駆出率)などを詳しく評価しています。
心エコー検査は放射線による被ばくがなく、痛みもないため、安心して受けていただける検査です。検査時間は約15〜20分程度で、費用の目安は3割負担で約2,500円前後です(診察料などは別途必要です)。
重症度に応じた適切な対応

弁膜症は進行することがあるため、重症度に応じた定期的な心エコー検査による経過観察が重要です。一般的な経過観察の目安は、軽症では1~2年ごと、中等症では6~12か月ごと、重症では3~6か月ごとに心エコー検査を行い、弁の状態や心機能を評価します。
当院では、弁膜症の種類や重症度、症状、心機能などを総合的に判断し、手術やカテーテル治療が必要と考えられる場合には、適切な時期に専門医療機関へご紹介します。
息切れ・むくみ・動悸・胸の痛み・失神などの症状が現れた場合や悪化した場合には、予定の受診日を待たず、早めの受診をおすすめします。
専門医療機関との連携

弁膜症が進行し、手術やカテーテル治療(TAVI・MitraClipなど)が必要と判断された場合には、専門医療機関での治療が必要となります。当院では循環器専門医が弁膜症の状態を評価し、適切なタイミングで専門医療機関へご紹介しています。
弁膜症とは

弁膜症とは、心臓にある4つの弁(大動脈弁・僧帽弁・三尖弁・肺動脈弁)の開閉に異常が生じる病気です。弁が十分に開かなくなる「狭窄」と、弁がしっかり閉じず血液が逆流する「閉鎖不全(逆流)」があり、心臓に負担がかかることで、進行すると息切れ・むくみ・動悸・失神などの症状が現れます。
特に高齢者では大動脈弁狭窄症が多く、75歳以上では3~5%程度にみられると報告されています。加齢による弁の変性や石灰化が主な原因であり、高齢化に伴い患者数の増加が見込まれています。
当院では以下のような弁膜症の診療に対応しています。
- 大動脈弁狭窄症
- 大動脈弁閉鎖不全症
- 僧帽弁閉鎖不全症
- 僧帽弁狭窄症
- 三尖弁閉鎖不全症
健康診断で心雑音を指摘された方や、息切れ・動悸・むくみなどの症状が気になる方は、お気軽にご相談ください。
当院での検査方法

| 検査 | 内容 |
|---|---|
| 心エコー(心臓超音波検査) | 弁の動き・逆流・狭窄の程度・心機能を評価 |
| 心電図検査 | 不整脈や心肥大などの有無を評価 |
| 胸部レントゲン検査 | 心拡大や肺うっ血の有無を評価 |
| 血液検査 | BNP・NT-proBNPによる心不全の評価 |
経過観察の方針
弁膜症は進行することがあるため、重症度に応じて定期的な心エコー検査による経過観察が重要です。
心エコー検査の頻度は、弁膜症の種類や重症度、症状、心機能などを考慮して決定します。一般的な経過観察の目安は以下のとおりです。
| 重症度 | 心エコー検査の間隔の目安 |
|---|---|
| 軽症 | 1〜2年ごと |
| 中等症 | 6〜12か月ごと |
| 重症 | 3〜6か月ごと |
当院では、定期的な心エコー検査で弁の状態や心機能を確認しながら、病状の変化を評価し、必要に応じて専門医療機関と連携しています。
手術・カテーテル治療が必要な場合

弁膜症が進行すると、カテーテル治療や外科手術が必要になることがあります。
| 治療法 | 対象 |
|---|---|
| TAVI(経カテーテル大動脈弁置換術) | 重症大動脈弁狭窄症 |
| 経カテーテル僧帽弁修復術(MitraClipなど) | 重症僧帽弁閉鎖不全症 |
| 外科手術(弁形成術・弁置換術) | 手術適応のある各種弁膜症 |
当院では、心エコー検査などで弁膜症の状態を評価し、カテーテル治療や外科手術が必要と考えられる場合には、適切なタイミングで専門医療機関へご紹介します。
よくある質問
健診で心雑音と言われましたが、弁膜症ですか?
心雑音を指摘された場合は弁膜症の可能性がありますが、必ずしも治療が必要とは限りません。心エコー検査で詳しく評価することで、原因と重症度を確認できます。まずはご相談ください。
弁膜症と診断されましたが、症状がありません。すぐに手術が必要ですか?
弁膜症は軽症〜中等症の段階では症状が目立たないことも多いです。定期的な心エコー検査で進行を確認しながら、適切なタイミングで治療方針を決めていきます。
TAVI(カテーテル弁置換術)とはどのような治療ですか?
TAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)は、胸を開かずにカテーテルで人工弁を留置する治療です。患者さまの弁膜症の重症度や全身状態などを総合的に評価し、適応を判断します。必要に応じて専門医療機関へご紹介します。
弁膜症の術後も当院で診てもらえますか?
はい、可能です。
手術やカテーテル治療後も、定期的な心エコー検査による弁の状態の確認や、抗凝固療法の管理、心不全の評価などを継続的に行っています。必要に応じて手術を受けられた医療機関とも連携しながら診療を行います。
動悸と息切れがあります。弁膜症の可能性がありますか?
動悸や息切れは、弁膜症だけでなく、不整脈や心不全、狭心症などさまざまな心臓の病気でみられる症状です。
当院では心エコー検査を中心に、必要に応じて心電図検査などを組み合わせ、原因を評価しています。
弁膜症は薬で治りますか?
弁膜症そのものを薬で治すことはできませんが、心不全や不整脈などの症状を和らげるために薬物療法を行うことがあります。病状が進行した場合には、手術やカテーテル治療を検討します。