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大動脈・末梢動脈疾患

岐阜市鷺山北町のさぎ山クリニックでは、循環器専門医が閉塞性動脈硬化症(PAD:末梢動脈疾患)や大動脈瘤などの大動脈・末梢動脈疾患の診断・治療・継続管理を行っています。

足のしびれ・冷え・歩行時のふくらはぎの痛みなどは、動脈硬化による末梢動脈疾患のサインである可能性があります。

動脈硬化検査(ABI・CAVI検査)・超音波検査などを院内で行い、血管の状態を評価しながら、生活習慣病の管理を含めた総合的な診療を行っています。

当院の大動脈・末梢動脈疾患における特徴

ABI・CAVI検査を用いた動脈硬化の評価

末梢動脈疾患や動脈硬化の評価には、ABI(足関節上腕血圧比)検査とCAVI(心臓足首血管指数)検査が有用です。

当院ではこれらの検査を院内で実施しており、下肢の血流状態や全身の動脈硬化の程度を評価しています。

ABI検査では、足と腕の血圧を比較することで下肢の血流低下の有無を調べます。ABIが0.90未満の場合は閉塞性動脈硬化症(PAD)が疑われます。一方、ABIが1.40以上の場合は血管の石灰化による影響が考えられ、糖尿病や慢性腎臓病などとの関連が知られています。

CAVI検査では血管の硬さ(動脈硬化の程度)を数値で評価でき、動脈硬化の早期発見や生活習慣病の管理にも役立ちます。

全身の動脈硬化リスクの総合管理

末梢動脈疾患(PAD)は、全身の動脈硬化の一部として起こることが多く、狭心症・心筋梗塞などの冠動脈疾患や脳血管疾患を合併していることも少なくありません。

末梢動脈疾患の患者さまでは、約20〜30%に冠動脈疾患約10〜20%に脳血管疾患を合併すると報告されています。

そのため、下肢の血流だけでなく、高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病を適切に管理し、全身の動脈硬化の進行を抑えることが重要です。

当院では、循環器専門医が動脈硬化を全身の病気として捉え、生活習慣病の管理も含めた総合的な診療を行っています。

専門医療機関との連携による適切な治療への移行

末梢動脈疾患が進行し、カテーテル治療(血管内治療)や外科手術が必要と判断される場合、また大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術や外科手術が必要と考えられる場合には、専門医療機関へご紹介します。

当院では、循環器専門医が病状を評価し、生活習慣病の管理や薬物療法などの初期治療を行いながら、必要に応じて専門医療機関と連携し、適切な治療につなげています。

大動脈・末梢動脈疾患とは

大動脈・末梢動脈疾患とは、全身の動脈に異常が生じる病気の総称です。代表的なものに、閉塞性動脈硬化症(PAD)や大動脈瘤があります。

閉塞性動脈硬化症(PAD)は、下肢(足)の動脈が動脈硬化によって狭くなったり詰まったりする病気です。60歳以上では約5〜10%にみられるとされ、初期には足の冷えやしびれが現れ、進行すると歩行時にふくらはぎや太ももが痛くなる「間欠性跛行」がみられます。さらに重症化すると、安静時でも痛みが続いたり、足に潰瘍や壊死を生じたりすることがあります。

大動脈瘤は、大動脈の壁が弱くなり、こぶ状に膨らむ病気です。腹部大動脈瘤が最も多く、破裂すると生命に関わるため注意が必要です。多くは無症状で進行するため、定期的な超音波検査やCT検査などによる経過観察が重要です。

こんな症状・リスクがある方はご相談ください

特に糖尿病や喫煙歴のある方では末梢動脈疾患のリスクが高く、症状がなくても定期的な検査をおすすめします。

当院での検査方法

検査内容
ABI検査腕と足首の血圧比を測定し、下肢の血流状態を評価(0.90未満でPAD疑い)
CAVI検査血管の硬さを測定し、動脈硬化の程度を評価
血液検査コレステロール・血糖・腎機能など、動脈硬化のリスク因子を評価
血管超音波検査血管の形態・狭窄・大動脈瘤の評価

治療の進め方

末梢動脈疾患や動脈硬化の治療では、生活習慣の改善と薬物療法を組み合わせて管理します。

治療内容詳細
禁煙最も重要な生活習慣の改善。禁煙により症状や予後の改善が期待
運動療法(歩行訓練)間欠性跛行の改善や歩行距離の延長が期待
薬物療法抗血小板薬やスタチンなどを用いて動脈硬化の進行を抑制
生活習慣病の管理血圧・血糖・コレステロールを総合管理

末梢動脈疾患が進行し、カテーテル治療(血管内治療)や外科手術が必要な場合、また大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術や外科手術が必要な場合には、専門医療機関へご紹介します。

よくある質問

歩くと足が痛くなります。血管の問題でしょうか?

歩行時の足の痛み(間欠性跛行)は、閉塞性動脈硬化症(PAD)の代表的な症状の一つです。ABI検査などで下肢の血流状態を評価できますので、一度ご相談ください。必要に応じて、心臓や全身の動脈硬化についても評価します。

糖尿病があります。足の血管検査も受けた方がよいですか?

はい、糖尿病は末梢動脈疾患の重要なリスク因子です。
自覚症状がなくても、必要に応じてABI・CAVI検査などで血管の状態を確認することをおすすめします。足の傷が治りにくい場合や足の冷え・しびれがある場合も、早めにご相談ください。

血管年齢が高いと健診で言われました。どうすればよいですか?

血管年齢が高いことは、動脈硬化が進んでいる可能性を示す一つの指標です。高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病を適切に管理するとともに、禁煙や食事・運動習慣の改善に取り組むことが重要です。

腹部大動脈瘤と言われましたが、すぐに手術が必要ですか?

大動脈瘤の治療方針は、大きさや拡大する速さなどをもとに判断します。一般的には腹部大動脈瘤では最大径5.5cm以上が手術を検討する目安とされています。それ未満の場合は、定期的な超音波検査やCT検査などで経過を観察します。

当院でも状態を評価し、必要に応じて専門医療機関をご紹介します。

ABI検査・CAVI検査とはどのような検査ですか?

両腕・両足首の血圧を同時に測定し、下肢の血流状態や血管の硬さを評価する検査です。痛みはなく、検査時間は約10分程度で終了します。動脈硬化や閉塞性動脈硬化症(PAD)の評価に役立ち、動脈硬化が気になる方や生活習慣病のある方におすすめの検査です。