岐阜市鷺山北町のさぎ山クリニックでは、循環器専門医が心不全の診断・治療・継続管理を行っています。
息切れ、むくみ、体重の急な増加、疲れやすさなどは、心不全のサインである可能性があります。
当院では、心エコー検査、血液検査(BNP・NT-proBNP)、胸部レントゲン検査などを組み合わせて心機能や全身の状態を評価し、薬物療法を中心とした治療・継続管理を行っています。
また、心不全の再発予防には、薬物療法だけでなく体重管理や塩分制限などの日常生活の管理も重要です。当院では、患者さま一人ひとりの状態に応じた継続的な診療を行っています。必要に応じて地域の専門医療機関と連携し、適切な入院治療につなげます。
当院の心不全における特徴
循環器専門医による心エコー・血液検査を用いた精密評価

心不全の評価には、心エコー検査とBNP・NT-proBNPなどの血液検査が重要です。
当院では循環器専門医が心エコー検査を行い、心臓の大きさやポンプ機能(左室駆出率)、心臓の動き、弁膜症の有無などを詳しく評価しています。
また、BNP・NT-proBNPは心臓にかかる負担の程度を反映する血液検査であり、心不全の診断や重症度の評価、治療効果の判定に役立ちます。
心エコー検査と血液検査を組み合わせることで、心不全の原因や重症度を総合的に評価し、一人ひとりの状態に合わせた適切な治療方針をご提案します。
最新の薬物療法による心不全管理

心不全治療は近年大きく進歩しており、複数の薬剤を適切に組み合わせることで、症状の改善だけでなく、再入院や死亡リスクの低減が期待されています。
当院では、利尿薬(余分な水分を排出する薬)に加え、ACE阻害薬・ARB・ARNI・β遮断薬・SGLT2阻害薬など、最新のガイドラインに基づいた薬物療法を、心不全のタイプや合併症に応じて適切に選択し、患者さま一人ひとりに合わせて行っています。
必要に応じて、新たなエビデンスに基づく治療薬も取り入れながら、患者さまの状態に応じた最適な治療を行っています。
症状や検査結果をもとに、循環器専門医が継続的に治療内容を調整し、心不全の悪化予防と生活の質の維持を目指します。
在宅での心不全管理の指導と悪化時の迅速な対応

心不全は、薬物療法に加えて日常生活の管理も重要な病気です。
当院では、体重測定、塩分・水分管理、適度な運動、禁煙など、ご自宅で継続できる管理方法について丁寧にご説明しています。
体重が2〜3日で2kg以上増加した場合は、心不全悪化のサインである可能性があります。このような変化がみられた際には早めの受診をおすすめしています。入院治療が必要と判断した場合には、地域の専門医療機関と連携し、速やかに適切な治療につなげます。
心不全とは

心不全とは、心臓の働きが低下し、全身に十分な血液を送ることができなくなる状態です。原因は狭心症・心筋梗塞・弁膜症・不整脈・高血圧などさまざまで、これらの病気が進行することで発症します。
日本では約120万人の患者がいると推定されており、高齢化とともに患者数は増加しています。心不全は一度発症すると再発を繰り返しやすいため、継続的な治療と管理が重要です。
心不全には、心臓の収縮する力が低下するタイプ(HFrEF)と、心臓が硬くなって十分に広がらなくなるタイプ(HFpEF)があり、それぞれ治療方針が異なります。当院では循環器専門医が心エコー検査などを用いて病態を正確に評価し、一人ひとりに適した治療を行っています。
こんな症状の方はご相談ください

- 少し動いただけで息切れがする
- 足首・足・顔がむくんでいる
- 急に体重が増えた(2〜3日で2kg以上)
- 夜中に息苦しくて目が覚める
- 疲れやすい・だるさが続く
- 咳が続いている(特に横になると悪化する)
これらの症状がある場合は、心不全の可能性があります。早めの受診をおすすめします。
当院での検査方法

| 検査 | 内容 |
|---|---|
| 心エコー(心臓超音波検査) | 心機能(左室駆出率)・心臓の大きさ・弁の状態を評価 |
| 血液検査(BNP・NT-proBNP) | 心臓への負担や心不全の重症度を評価 |
| 胸部レントゲン検査 | 肺うっ血・心拡大の有無を確認 |
| 心電図検査 | 不整脈や心肥大などの有無を評価 |
これらの検査を組み合わせて心不全の状態や原因を総合的に評価し、治療効果を定期的に確認しながら継続的な管理を行っています。
治療の進め方

薬物療法
心不全の薬物療法では、複数の薬剤を組み合わせて心臓への負担を軽減し、心機能の維持・改善を目指します。
| 薬剤の種類 | 主な効果 |
|---|---|
| 利尿薬 | 体内の余分な水分を排出し、むくみや息切れを改善 |
| ACE阻害薬・ARB・ARNI | 心臓への負担を軽減し、心不全の進行を抑える |
| β遮断薬 | 心拍数を抑え、心臓への負担を軽減 |
| MRA(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬) | 心不全の進行を抑え、予後改善が期待される |
| SGLT2阻害薬 | 心不全による入院や死亡リスクの低減が期待される |
患者さまの心機能のタイプや合併症を考慮しながら、最適な薬剤の組み合わせを選択します。
入院が必要な場合
次のような症状がある場合は、心不全が悪化している可能性があり、入院治療が必要となることがあります。
- 安静時でも息切れがある
- 急激な体重増加(2〜3日で2kg以上)
- 強いむくみや呼吸困難
- 治療を続けても症状が改善しない
このような場合には、地域の基幹病院と連携し、速やかに入院治療が可能な医療機関へご紹介します。また、カテーテル治療やペースメーカー・植込み型デバイス治療(CRT・ICD)、外科的治療などの専門的な治療が必要と判断した場合にも、適切な専門医療機関と連携して対応しています。
よくある質問
心不全と診断されましたが、どのくらいの頻度で通院が必要ですか?
症状や治療内容によって通院頻度は異なりますが、定期的な診察や血液検査、必要に応じて心エコー検査などを行いながら経過を確認します。症状が安定していても、心不全の悪化や再入院を防ぐため、継続的な通院が大切です。
毎日体重を測る必要があると聞きました。なぜですか?
心不全では、体内に余分な水分がたまることで体重が増加することがあります。2〜3日で2kg以上体重が増えた場合は心不全悪化のサインとなることがあるため、早めの受診をおすすめします。
塩分制限はどれくらい必要ですか?
心不全では、1日6g未満の塩分摂取が目安とされています。外食時のメニュー選びや調味料の工夫など、無理なく続けられる減塩方法についても診察時にご相談ください。
心不全があっても運動してよいですか?
症状が安定している場合は、適度な運動が心機能の維持や体力の改善に役立つとされています。ただし、安静時にも息切れがある場合や症状が悪化している場合は運動を控える必要があります。運動量については、病状に応じて医師と相談しながら決めましょう。
BNPとはどのような検査ですか?
BNP・NT-proBNPは、心臓にかかる負担の程度を調べる血液検査です。心不全の診断や重症度の評価、治療効果の確認に役立つため、経過観察でも重要な検査の一つです。
SGLT2阻害薬を処方されましたが、糖尿病ではありません。なぜですか?
SGLT2阻害薬はもともと糖尿病の治療薬として開発されましたが、その後の研究で、糖尿病の有無にかかわらず心不全による入院や死亡のリスクを低減する効果が示されました。そのため、現在では心不全治療の重要な薬剤の一つとして使用されています。患者さまの病状に応じて処方しますので、ご不明な点があればお気軽にご相談ください。