岐阜市鷺山北町のさぎ山クリニックでは、高血圧の診断・治療・長期管理を行っています。
高血圧は自覚症状がほとんどないまま進行することが多く、動脈硬化を介して脳卒中や心筋梗塞、心不全、慢性腎臓病などの深刻な合併症につながる病気です。
当院では、診察室での血圧測定に加えて家庭血圧も活用し、患者さま一人ひとりの生活習慣や合併症リスクをふまえながら、無理なく継続できる治療をご提案しています。
当院の高血圧における特徴

家庭血圧を活用した正確な血圧管理
高血圧の管理において、診察室で測った血圧だけでは日常生活の実態を把握しきれないことがあります。白衣高血圧(診察室では高いが家では正常)や仮面高血圧(診察室では正常だが家では高い)のように、日常の血圧とかけ離れたケースも珍しくありません。
当院では診察室での測定と並行して、ご自宅での血圧記録を確認しながら治療方針を決定しています。朝は起床後1時間以内、夜は就寝前の1日2回測定をお勧めしており、手帳やアプリへの記録を通じて、より正確な血圧の評価につなげています。
心エコー、ABI・CAVI検査など充実した検査体制
高血圧が続くと動脈硬化が進行し、心臓や血管にじわじわと負担がかかります。当院では、必要に応じて血液検査・心電図・心エコー検査・ABI・CAVI検査(動脈硬化・血管年齢の評価)・頸動脈エコーなどを行い、合併症の早期発見や心血管リスクの評価に努めています。
生活習慣病の管理に加え、循環器領域も含めた総合的な評価を行えることが当院の特徴です。
検査結果をもとに、生活指導と薬物療法を組み合わせながら長期的な健康管理を行っています。
生活習慣の改善を基本とした段階的な治療
高血圧の治療は、まず生活習慣の見直しから始めます。減塩・適度な運動・体重管理・節酒などの指導を行い、それだけでは不十分な場合に薬物療法を検討します。患者さまの年齢・合併症の有無・血圧値などを考慮しながら、ARB・ACE阻害薬・カルシウム拮抗薬・利尿薬・β遮断薬などを組み合わせて治療を進めていきます。
処方の内容や通院頻度は一人ひとりの状態に合わせて調整しており、無理なく続けられる治療を心がけています。
高血圧とは
高血圧とは、血管にかかる圧力が慢性的に高い状態のことです。血圧が高い状態が長く続くと、血管の壁に負担がかかり、動脈硬化が進行します。
自覚症状がほとんどないことが多く、「沈黙の病」とも呼ばれています。症状がないまま進行し、放置すると脳卒中・心筋梗塞・心不全・慢性腎臓病などの重大な合併症につながる可能性があります。
そのため、早期に発見し、適切に管理することが大切です。多くの高血圧は、生活習慣や体質が関与する「本態性高血圧」と呼ばれるものです。
診断基準と血圧の測定方法

高血圧の診断は、診察室での血圧測定や家庭血圧をもとに行います。一般的には次の値が目安とされています。
| 測定場所 | 収縮期血圧 | 拡張期血圧 |
|---|---|---|
| 診察室血圧 | 140 mmHg以上 | 90 mmHg以上 |
| 家庭血圧 | 135 mmHg以上 | 85 mmHg以上 |
血圧管理の目標値は、患者さまの年齢や糖尿病・腎臓病・心血管疾患などの有無によって異なりますが、診察室血圧では130/80 mmHg未満、家庭血圧では125/75 mmHg未満を目安とすることが多いです。
家庭血圧の測定は、朝(起床後1時間以内・食事前・服薬前)と夜(就寝前)の1日2回が推奨されています。測定結果を手帳やアプリで記録しておいていただくと、診察時の参考になります。
治療の進め方

高血圧の治療は、生活習慣の改善を基本とします。主な生活指導の内容は次のとおりです。
- 減塩(1日6g未満を目安に)
- 適度な運動(1日30分程度の有酸素運動)
- 体重管理(適正体重の維持)
- 節酒・禁煙
これらを継続しても血圧が改善しない場合や、心血管リスクが高い場合には薬物療法を開始します。患者さまの年齢・合併症・血圧の状態などに応じて、ARB・ACE阻害薬・カルシウム拮抗薬・利尿薬・β遮断薬などを組み合わせながら治療を進めます。
薬が増えることへの不安や副作用のご心配がある場合は、遠慮なくご相談ください。治療内容についても、一人ひとりの生活スタイルに合わせて無理なく継続できるようご提案いたします。
合併症の評価と検査体制
高血圧は動脈硬化を進行させ、脳卒中・心筋梗塞・心不全・慢性腎臓病などの合併症につながることがあります。当院では、以下の検査を組み合わせて合併症のリスクを総合的に評価しています。
| 検査項目 | 目的 |
|---|---|
| 血液検査・尿検査 | 血糖や脂質、腎機能、尿蛋白などの評価 |
| 心電図 | 心肥大や不整脈の評価 |
| 心エコー検査 | 心臓の大きさや収縮・拡張機能、弁膜症の評価 |
| ABI・CAVI検査 | 動脈硬化や血管の状態の評価 |
| 頸動脈エコー検査 | 頸動脈の動脈硬化やプラークの評価 |
検査結果をもとに生活習慣の改善指導や薬物療法を組み合わせ、合併症を予防しながら長期的な健康管理を行っています。
よくある質問
血圧が高いと言われましたが、症状がなければ大丈夫ですか?
はい、一度受診することをおすすめします。
高血圧は自覚症状がないことが多く、放置すると脳卒中や心筋梗塞などの原因になります。健康診断などで血圧が高いと言われた場合は、一度ご相談ください。
降圧薬を飲み始めたら一生飲み続けなければなりませんか?
生活習慣の改善によって血圧が安定すれば、医師の判断のもとで減薬・休薬を検討することがあります。まずは生活習慣の見直しと継続的な血圧測定を続けながら、医師とご相談ください。
家庭血圧はどのように測ればよいですか?
朝は起床後1時間以内(食事前・服薬前)、夜は就寝前に測定してください。椅子に座って1〜2分安静にしてから測定するのが基本です。記録をつけておくと、診察時の参考になります。
若い頃から血圧が高いのですが、問題ありますか?
若い年齢での高血圧も、長期的には動脈硬化のリスク因子になります。二次性高血圧(腎臓や内分泌疾患が原因の高血圧)の可能性もあるため、一度診察を受けることをおすすめします。
血圧の薬を飲んでいますが、他院から当院に転院することはできますか?
もちろんご相談いただけます。
お薬手帳や健診結果などをご持参いただければ、これまでの治療内容を確認し、スムーズに引き継ぎを行います。
高血圧だけでなく、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病もあわせて管理できますので、お気軽にご相談ください。