岐阜市鷺山北町のさぎ山クリニックでは、循環器専門医が不整脈の診断・治療・継続管理を行っています。
動悸・脈の乱れ・胸の違和感・めまい・失神などの症状は、不整脈が原因となっていることがあります。
当院では、12誘導心電図・ホルター心電図(24時間〜最大7日間のパッチ型ホルター心電図)・心エコー検査などを組み合わせ、不整脈の種類や原因を総合的に評価しています。
また、心房細動をはじめとする不整脈の早期発見・適切な治療を行い、脳梗塞などの合併症予防にも力を入れています。
当院の不整脈における特徴
ホルター心電図による詳細な評価

通常の12誘導心電図は数十秒間の記録であるため、発作的に起こる不整脈を捉えられないことがあります。
当院では、24時間ホルター心電図に加え、最大7日間連続記録が可能なパッチ型ホルター心電図を導入しており、症状や疑われる不整脈に応じて適切な検査を選択しています。
発作性心房細動や発作性上室頻拍などは、短時間で自然に停止することがあり、24時間の記録では検出できない場合があります。長時間記録が可能なパッチ型ホルター心電図を活用することで、こうした発作性不整脈の診断率向上が期待できます。
心房細動の早期発見と脳梗塞予防の管理

心房細動は、日本で100万人以上の患者さんがいると推定される、最も多い不整脈の一つです。約40〜50%は自覚症状がないとされ、健康診断などで偶然発見されることも少なくありません。
心房細動では心臓内に血栓ができやすくなり、脳梗塞のリスクが高まります。特に心房細動による脳梗塞は重症化しやすく、後遺症が残る可能性も高いため、早期発見と適切な抗凝固療法による脳梗塞予防が重要です。
当院では、心房細動の診断から抗凝固療法の導入・継続管理まで、一人ひとりの状態に応じた診療を行っています。
専門的治療への適切な紹介体制

薬物療法で十分なコントロールが得られない場合や症状が強い場合には、カテーテルアブレーション(不整脈の原因となる部位を焼灼する治療)が選択肢となることがあります。
カテーテルアブレーションは、発作性心房細動や上室頻拍などに対して有効性が示されている治療法の一つです。
当院では循環器専門医が症状や検査結果を確認し、カテーテルアブレーションが必要と考えられる場合には、専門医療機関へご紹介します
不整脈とは

不整脈とは、心臓の拍動リズムが乱れる状態の総称です。脈が速くなる「頻脈」、遅くなる「徐脈」、脈が飛ぶ「期外収縮」、脈が不規則になる「心房細動」など、さまざまな種類があります。
不整脈の中には、経過観察で問題とならないものもあれば、心房細動のように脳梗塞のリスクが高まるものや、心室頻拍・心室細動のように突然死につながる危険なものもあります。
そのため、不整脈の種類や原因、背景にある心疾患の有無を正確に評価し、それぞれの状態に応じた適切な治療を行うことが重要です。
こんな症状の方はご相談ください

- 動悸がする・脈が速いと感じる
- 脈が飛ぶ・乱れる感じがある
- 胸がドキドキして不安感を伴う
- めまいや立ちくらみがある
- 失神や意識が遠のく感じがある
- 健診で心電図異常を指摘された
当院での検査方法

| 検査 | 特徴 |
|---|---|
| 12誘導心電図 | 診察時の心拍リズムや不整脈の有無を評価 |
| ホルター心電図(24時間) | 24時間の日常生活中の心電図を記録し、不整脈を評価 |
| パッチ型ホルター心電図(最大7日間) | 発作頻度の少ない不整脈の診断に有用 |
| 心エコー検査 | 心機能・弁膜症・心拡大の有無などを評価 |
| 血液検査 | 甲状腺機能や電解質異常など、不整脈の原因となる病気を評価 |
これらの検査を組み合わせ、不整脈の種類や原因、背景にある心疾患の有無を総合的に評価し、一人ひとりに適した治療方針をご提案します。
対応可能な不整脈と治療の進め方

当院では以下のような不整脈の診療に対応しています。
| 不整脈の種類 | 主な特徴 |
|---|---|
| 心房細動 | 脈が不規則になる。脳梗塞リスクと関連 |
| 期外収縮 | 脈が飛ぶ感じ。多くは経過観察で対応可能 |
| 発作性上室頻拍 | 突然始まり、突然止まる速い脈 |
| 徐脈性不整脈 | 脈が遅くなる。ペースメーカーが必要な場合あり |
不整脈の治療は、症状の有無や不整脈の種類、背景にある心疾患などを総合的に評価し、一人ひとりの状態に応じて治療方針を決定します。
| 治療方法 | 内容 |
|---|---|
| 経過観察 | 症状が軽く、治療が不要と判断される場合 |
| 薬物療法 | 抗不整脈薬・心拍数調整薬・抗凝固薬など |
| カテーテルアブレーション(紹介) | 心房細動・発作性上室頻拍など |
| ペースメーカー(紹介) | 重い徐脈性不整脈 |
心房細動では、年齢や腎機能、出血リスクなどを評価したうえで、DOAC(直接経口抗凝固薬)やワーファリンを用いた脳梗塞予防の管理を行っています。
よくある質問
動悸がありますが、受診時に症状がなくても検査できますか?
受診時に症状がなくても、心電図やホルター心電図で評価することができます。特にホルター心電図は日常生活の中で起こる不整脈を記録できるため、発作的な動悸の原因を調べるのに有効です。
心房細動と診断されました。脳梗塞が心配です。どうすればよいですか?
心房細動では血栓が形成されやすく脳梗塞のリスクが高まりますが、DOAC(直接経口抗凝固薬)やワーファリンなどの抗凝固薬によってリスクを大幅に低減することができます。年齢・腎機能・出血リスクなどを評価しながら、適切な薬剤を選択して管理します。
脈が飛ぶ感じがあります。危険な状態ですか?
脈が飛ぶ感じは期外収縮であることが多く、多くの場合は治療が必要ない良性のものです。ただし、不整脈の種類によっては治療が必要なケースもあるため、心電図で確認することをおすすめします。
カテーテルアブレーションとはどのような治療ですか?
カテーテルを心臓内に挿入し、不整脈の原因となる部位を高周波などで焼灼する治療です。心房細動や発作性上室頻拍などに対して有効な治療法とされています。
7日間のホルター心電図とはどのような検査ですか?
皮膚に直接貼り付けるパッチ型の小型装置で、最大7日間にわたって心電図を記録する検査です。通常の24時間ホルター心電図では捉えられない発作性心房細動や発作性上室頻拍など、頻度の少ない不整脈の診断に役立ちます。
装着したまま日常生活を送ることができ、症状が出たタイミングと心電図を照らし合わせて評価します。