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帯状疱疹ワクチン

岐阜市鷺山北町のさぎ山クリニックでは、帯状疱疹ワクチンの接種を行っています。

帯状疱疹は50歳以上になると発症リスクが急激に高まる病気で、激しい神経痛を伴い日常生活に大きな支障をきたすことがあります。また発症後も長期間にわたって痛みが続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」に移行するケースも多く、発症を未然に防ぐワクチン接種が非常に重要です。

日本では80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するとされており、決して珍しい病気ではありません。

当院では高い予防効果が報告されている不活化ワクチン(シングリックス)と、1回接種で済む生ワクチン(ビケン)の両方に対応しており、患者さまの状態や希望に応じてどちらを選ぶかご相談できます。

当院では特に予防効果と持続性に優れるシングリックスを推奨しています。

帯状疱疹ワクチンは事前のご予約が必要ですので、お電話(058-233-8733)または受付にてお気軽にご相談ください。

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、子どもの頃にかかった水痘(水ぼうそう)ウイルス(水痘帯状疱疹ウイルス)が体内の神経節に潜伏し続け、加齢・疲労・ストレスによる免疫力の低下をきっかけに再活性化することで発症する病気です。

発症すると最初に体の片側にピリピリ・チクチクとした神経痛が現れ、数日後に赤い発疹と小さな水疱が帯状に出現します。発疹は顔面・胸部・腹部・腰部などに出ることが多く、体の左右どちらか片側だけに現れるのが特徴です。痛みは非常に強く、「針で刺されるような痛み」「電気が走るような痛み」「焼けるような痛み」と表現する方も多く、夜も眠れないほどの痛みが続くこともあります。

日本では80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するとされており、50歳以上での発症が全体の大部分を占めます。70歳以上になると発症リスクがさらに高まります。また、糖尿病・悪性腫瘍・ステロイド使用などで免疫が低下している方では、より若い年齢でも発症しやすくなります。

帯状疱疹の初期症状として、発疹が出る前から体の一部に痛みや違和感が現れることがあります。「背中や腰が急に痛くなった」「顔の片側が痛い」「歯が痛い(顔面の帯状疱疹)」などの症状も帯状疱疹の初期症状の可能性があります。発疹出現から72時間以内に抗ウイルス薬を開始することで症状の改善とPHNの予防効果が高まるため、早めの受診が重要です。

帯状疱疹後神経痛(PHN)について

帯状疱疹の中で特に問題となるのが、発疹が治癒した後も数か月〜数年にわたって痛みが続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」です。帯状疱疹ウイルスによって傷ついた神経が十分に回復できないことで慢性的な神経痛が残ります。

PHNは発症者の約10〜20%で生じるとされており、高齢であるほど発症しやすく痛みが長く続く傾向があります。一度発症すると治療に長期間を要することもあり、生活の質に大きく影響します。

PHNの痛みは常に続く場合や、軽く触れるだけで強い痛みが生じる「アロディニア」と呼ばれる状態になることもあり、睡眠障害・抑うつ症状・日常生活の質の著しい低下につながることがあります。

帯状疱疹の発症を未然に防ぐことがPHNの最も効果的な予防法です。ワクチン接種によって帯状疱疹そのものの発症を予防し、PHNへの移行リスクを下げることが重要です。

帯状疱疹ワクチンの種類と効果の比較

項目シングリックス(GSK)乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)
種類不活化ワクチン生ワクチン
接種回数2回(初回から2〜6か月後に2回目)1回
帯状疱疹予防効果の目安約90%以上(50歳以上)・70歳以上でも85%以上約50〜60%(50〜69歳)
PHN予防効果約89%(PHN予防効果も非常に高い)約67%(50〜59歳)・年齢が上がると低下
効果の持続10年以上継続すると報告されています5年程度で効果が低下することがあります
免疫低下した方への使用可能(不活化ワクチンのため)基本的に不可
費用目安(自費・1回あたり)約22,000円前後(2回で約44,000円前後)約8,000〜9,000円程度

※当院での費用は予防接種ページをご参照ください

接種の対象・特に推奨される方

特に推奨される方推奨理由
50歳以上のすべての方50歳を境に発症リスクが急増するため、全般的におすすめします
70歳以上の高齢の方発症リスク・PHNのリスクが特に高く、シングリックスが特にお勧めです
過去に帯状疱疹を発症したことがある方再発予防として有効です(一般的に発症から1年以上経過してから接種)
糖尿病・悪性腫瘍・ステロイド使用中など免疫が低下しやすい方発症リスクが高いためシングリックスが適応となります

50歳以上の方は症状の有無にかかわらず接種をおすすめします。

接種スケジュール・費用・予約方法

シングリックス(2回接種)

項目内容
接種回数・間隔2回(初回接種から2〜6か月後に2回目を接種)
費用目安(自費)1回あたり21,000円
保険適用なし(自費診療)

ビケン(1回接種)

項目内容
接種回数1回
費用目安(自費)8,900円
保険適用なし(自費診療)

※費用については接種時にご確認ください。

帯状疱疹ワクチンは事前予約制です。ワクチンの準備が必要なため、接種をご希望の方は、「ご希望日の2日前まで(土日祝を除く)」に、お電話(058-233-8733)または受付にてご予約をお願いいたします。

ワクチンは患者様お一人おひとりのためにご用意しております。接種日の変更をご希望の場合は、お早めにご連絡ください。なお、ご予約後のキャンセルは、できるだけご遠慮くださいますようお願いいたします。

接種後の注意事項

注意事項内容
接種後の観察体調に応じて院内で経過を確認します
当日の入浴接種部位をこすらなければシャワー・入浴は可能です
当日の激しい運動・飲酒当日は控えてください
副反応接種部位の腫れ・痛み・発赤・熱感、発熱・倦怠感・筋肉痛などが起こることがありますが通常数日以内に治まります。シングリックスでは副反応が比較的多く報告されていますが重篤なものは非常にまれです
2回目の接種シングリックスは2回接種が必要です。初回接種から2〜6か月後に2回目のご予約をお忘れなく

よくある質問

帯状疱疹ワクチンはどのくらいの期間効果が続きますか?

シングリックスは接種後約10年以上にわたって高い予防効果が持続すると報告されています。ビケンは接種後5年程度で効果が低下することが多く、必要に応じて再接種を検討する方もいらっしゃいます。長期的な予防を重視する場合はシングリックスをおすすめします。

以前に帯状疱疹にかかったことがありますが、ワクチンは必要ですか?

帯状疱疹は一度かかった後でも再発することがあります。一般的には発症から1年以上経過してからワクチン接種することが推奨されています。過去の発症から時間が経っている方にも再発予防としてワクチン接種の効果が期待できますのでご相談ください。

シングリックスとビケン、どちらを選べばよいですか?

予防効果・PHN予防効果の高さ・効果の持続期間を優先する場合にはシングリックスをおすすめします。費用を抑えたい・1回で済ませたい場合にはビケンという選択肢があります。

70歳以上の方や免疫が低下しやすい方にはシングリックスが特におすすめです。医師とご相談のうえ最終的にお決めください。

水ぼうそうにかかったことがない場合でも帯状疱疹になりますか?

現代の日本人成人のほとんどは幼少期に水痘ウイルスに感染しているか水痘ワクチンを接種しているため、ウイルスが体内に潜伏している可能性が高いです。自覚がなくても帯状疱疹を発症することがありますので、50歳以上の方にはワクチン接種をおすすめします。

帯状疱疹のような症状が出ました。すぐに受診した方がよいですか?

体の片側にピリピリとした痛みや発疹が出た場合は、できるだけ早めに受診してください。

発疹出現から72時間以内に抗ウイルス薬を開始することで症状の改善とPHNの予防効果が高まります。「背中や腰が急に痛い」「顔の片側が痛い」などの症状も帯状疱疹の初期症状の可能性がありますので、まずはお気軽にご相談ください。