岐阜市鷺山北町のさぎ山クリニックでは、スギ花粉症・ダニによるアレルギー性鼻炎に対して舌下免疫療法を行っています。
舌下免疫療法は、アレルゲンを少量ずつ体内に取り入れることで免疫反応を調整し、アレルギー体質の改善を目指す治療法です。症状をその場で抑える薬物療法とは異なり、根本的な体質改善を目指す治療として位置づけられています。継続することで、約60〜80%の方で症状の改善が期待できると報告されています。
当院では、アレルゲン検査から治療開始・継続管理まで一貫して対応しています。
当院の舌下免疫療法における特徴
アレルゲン検査から治療開始まで院内で一貫対応

舌下免疫療法を始めるにあたっては、まず血液検査によってスギ・ダニに対するアレルギーの有無を確認します。
「花粉症なのかダニアレルギーなのかよくわからない」という方でも、検査結果をもとに原因アレルゲンを明確にしたうえで治療方針を決定します。当院では検査・診断・治療開始まですべて院内で完結でき、複数の医療機関を受診する手間がかかりません。
また、スギとダニの両方にアレルギーがある場合には、両方の舌下免疫療法を並行して行うことも可能です。どちらから始めるかは患者さまの症状や生活スタイルを踏まえて相談しながら決定します。
自宅で続けられる治療で長期的な体質改善を目指す

初回は院内で服用し、その後はご自宅で毎日1回、舌の下に薬剤を1分間程度保持するだけで治療を継続できます。
注射は不要で、特別な器具も必要ありません。
毎日決まった時間(例:起床後など)に行う習慣をつけることで、無理なく続けることができます。
通院頻度も、初期は数週間〜1か月ごと、安定すれば1〜2か月ごとと負担が少なく、忙しい方でも取り組みやすい治療法です。
レーザー治療・薬物療法との組み合わせも可能
舌下免疫療法は薬物療法やレーザー治療(下鼻甲介粘膜焼灼術)と組み合わせて行うことができます。
「今シーズンの症状はレーザー治療で対応しながら、並行して体質改善も目指したい」という方にも対応しています。患者さまの症状の程度や希望に応じた治療の組み合わせをご提案しますので、まずはご相談ください。
舌下免疫療法とは

舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)は、アレルギーの原因となるアレルゲンを少量ずつ体内に取り入れることで、過剰に反応している免疫を徐々に調整し、アレルギー体質そのものの改善を目指す治療法です。
一般的な抗ヒスタミン薬や点鼻薬はアレルギー症状を一時的に抑えるものですが、薬をやめると症状が戻ります。それに対して舌下免疫療法は、長期間継続することで症状が出にくい体質への変化を目指します。治療を完了した後も効果が持続するケースが多いとされており、根本的な改善を望む方に適した治療法です。
継続することで、多くの方で症状の改善が期待できます。また、治療期間中から薬の使用量が減少したり、症状が軽くなったりする方も多くみられます。
対応しているアレルゲン・薬剤

| アレルゲン | 薬剤名 | 剤形 |
|---|---|---|
| スギ花粉 | シダキュア(スギ花粉舌下錠) | 錠剤(舌下で溶かす) |
| ダニ | ミティキュア(ダニ舌下錠) | 錠剤(舌下で溶かす) |
スギとダニの両方にアレルギーがある場合には、両方の治療を同時に進めることも可能です。ただし、副作用の確認のため最初は1種類から始めることが多く、安全を確認したうえで追加する流れが一般的です。
治療の流れ

| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1. 診察・アレルギー検査 | 血液検査でスギ・ダニに対するアレルギーを確認。結果は数日〜1週間程度でわかります |
| 2. 治療適応の判断 | 検査結果・症状・年齢などをもとに舌下免疫療法の適応を判断します |
| 3. 治療前の説明 | 治療の方法・注意事項・副作用・治療期間について詳しくご説明します |
| 4. 初回服用(院内) | 初回は院内で服用し、副作用がないか、約30分間経過を確認します |
| 5. 自宅での継続 | 翌日から毎日1回、舌の下に薬剤を置いて1分間保持し、その後飲み込みます |
| 6. 定期通院 | 初期は数週間〜1か月ごと、安定後は1〜2か月ごとに通院して経過を確認します |
治療開始の推奨時期
スギ花粉の舌下免疫療法は、スギ花粉が飛散するシーズン中(おおむね1月下旬〜4月頃)には開始できません。スギ花粉が飛散していない時期(6〜11月頃)に開始することをおすすめします。ダニの舌下免疫療法は年間を通じていつでも開始できます。
治療期間・通院頻度・費用

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 治療期間の目安 | 3〜5年程度の継続が推奨されています |
| 通院頻度(初期) | 数週間〜1か月ごと |
| 通院頻度(安定後) | 1〜2か月ごと |
| 薬剤費(月額・3割負担) | 約2,000〜3,000円程度(診察料は別途) |
| 保険適用 | あり(健康保険が適用されます) |
治療効果は継続期間とともに高まることが多く、3年以上続けることで安定した症状改善が期待できます。また、治療終了後も効果が持続することがあります。
薬物療法(毎年花粉シーズンに薬を購入する費用)と比較すると、長期的には費用対効果が高い治療法とされています。
治療中の注意事項

舌下免疫療法を安全に続けるために、以下の点にご注意ください。
| 注意事項 | 内容 |
|---|---|
| 服用後の飲食 | 服用後5分間は飲食を避けてください |
| 服用後の激しい運動 | 服用直後の激しい運動は避けてください |
| 口腔内の傷・炎症 | 口の中に傷や炎症があるときは服用を控えてください |
| 体調不良時 | 発熱・体調不良時は服用をお休みしてください |
| 飲み忘れ | 1日飲み忘れた場合は翌日から通常通り再開してください(2回分まとめて飲まない) |
副作用として、服用初期に口の中や舌の下のかゆみ・腫れ感・違和感が現れることがあります。多くの場合は軽度で自然に治まりますが、強い症状がある場合はすぐにご連絡ください。重篤なアレルギー反応(アナフィラキシー)は非常にまれですが、初回は院内で約30分間経過を観察しています。
よくある質問
舌下免疫療法はどのくらいで効果が出ますか?
多くの方は治療開始から数か月〜1年程度で症状の改善を実感し始めます。
ただし効果の出方には個人差があります。治療期間の目安である3〜5年を継続することで、より安定した効果が期待できます。焦らず継続することが大切な治療です。
薬を毎日飲み続けるのが大変そうです。
舌下免疫療法の薬剤は舌の下に1分間置いてから飲み込むだけで服用でき、準備の手間はほとんどかかりません。毎朝の習慣として生活リズムに組み込んでいただくと、忘れにくくなります。飲み忘れが気になる方はスマートフォンのアラームを活用するのも有効です。
副作用は大丈夫ですか?
服用初期に口の中のかゆみ・腫れ感が現れることがありますが、ほとんどの場合は軽度で数週間以内に落ち着くことが多いです。
重篤な副作用(アナフィラキシー)は非常にまれで、初回は院内で30分間観察してから自宅での継続に移行します。何か不安な症状が出た場合はすぐにご連絡ください。
スギ花粉症とダニアレルギー、両方あります。どちらから始めればよいですか?
同時に開始することも可能ですが、副作用の評価を安全に行うため、最初は1種類から始めることが多いです。どちらを優先するかは症状の程度・生活環境・治療開始可能な時期などを踏まえて相談しながら決定します。まずはご相談ください。
子どもでも受けられますか?
はい、当院では「中学生以上の方を対象」としています。
舌下免疫療法は5歳以上から適応がありますが、毎日の服用を3〜5年間継続する必要があり、治療への十分な理解と継続が重要です。また、定期的な通院や副作用への対応も必要となります。
当院では、安全性や治療の継続性を考慮し、「中学生以上の方」を対象として舌下免疫療法を行っています。 詳細は診察時にご相談ください。